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婚約パーティーで元カノを選んだ男を捨てました

言語日本語
試し読み第1〜3話(当サイト)
掲載日
読み方横書き・縦書きを切り替え可

『婚約パーティーで元カノを選んだ男を捨てました』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。

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冒頭試し読み第1話より・約515字

榊原瑛司(さかきばら えいじ)は私の婚約指輪を手に取り、元恋人・篠崎美梨(しのざき みり)の指にはめた。

「美梨は指が細いから、緩くないか試してもらっただけだ」

抗がん剤治療を終えたばかりの母・雨宮和恵(あまみや かずえ)は、帽子をかぶって招待客の席に座り、親戚に笑顔で話していた。

「琴乃ちゃんにも、やっと大切にしてくれる人ができたのよ」

ところが控室では、美梨が手を上げ、指輪を明かりにかざした。

「瑛司、やっぱり私のほうが似合うと思わない?」

瑛司は眉をひそめたが、指輪を外せとは言わなかった。代わりに、低い声で美梨をなだめた。

「わがまま言うなよ。今日は俺たちの婚約パーティーなんだぞ」

美梨はみるみる目を潤ませた。

「最初の指輪は、私にくれるって言ったのに」

瑛司は少し黙ったあと、手を伸ばして美梨の涙をぬぐった。

私はドアの前に立ったまま、昨夜のことを思い出した。

母は私の手を握り、こう言った。

「琴乃ちゃん、もう長くは一緒にいられないかもしれない。せめて琴乃ちゃんが家庭を持つ日だけは、この目で見届けたいの」

だから、私は耐えた。

二人のもとへ歩み寄り、指輪を返してほしいと手を差し出した。すると美梨は突然、瑛司の胸元へ逃げるように身を引いた。

※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む

目次試し読み3話

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