
私を見捨てた男は、仮面をつけてもう一度愛を取り戻す
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『私を見捨てた男は、仮面をつけてもう一度愛を取り戻す』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約520字
葉山真白(はやま ましろ)と獅堂迅(しどう じん)は、羅生街の血だまりから命懸けで這い上がり、今では権力も富も分かち合う恋人となっていた。
裏社会の頂点を極めた頃、迅は真白のため、大勢の仲間が見守る前で裏稼業から足を洗い、彼女にまっとうで平穏な未来を与えると誓った。
そして半月前、蒼海湾の話題を独占するほど盛大なプロポーズパーティーが開かれた。どん底から始まり、頂点まで上り詰めた二人の愛は、今度こそ実を結ぶのだと誰もが信じていた。
真白自身も、そう信じていた。
親友の瀬戸麻衣(せと まい)から電話がかかってくるまでは。
「真白!大丈夫?怪我してない?」
真白は眉をひそめた。
「今、着いたところよ。どうかしたの?」
「あんたじゃないの……?」
麻衣はためらいがちに声を落とした。
「今夜、迅が大勢を引き連れて裏通りをめちゃくちゃにしたのよ。なんでも、一人の女のために、足を洗ったはずの裏社会に戻ったって噂。てっきりあんたの身に何かあって、それであいつが理性を失って暴れてるんだと思ってたのに」
スマホを握る真白の指先が冷たくなる。
一人の女のために?
「分かった」
真白の声は平静だった。だが、「見に行ってくる」と告げたその声だけが、わずかに頼りなく揺れていた。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
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