
後悔の鎖と自由のメス
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『後悔の鎖と自由のメス』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約527字
巨大なマフィア一ファミリーのドンに嫁いで5年目。私は、彼がくれたお守りを持ち歩くたびに激しい頭痛に襲われることに気がついた。外科医である私は、すぐに危険を察知した。
お守りの中から小さな匂い袋を取り出し、コスリー病院の毒物学研究所に持ち込んだ。医師が調べたところ、中に入っていたのは遅行性の毒で、被害者の肉体を蝕むだけでなく、徐々に不妊に至らしめるものだという。
私は泣き叫んだ。「そんなはずないわ!夫がくれたものなのよ!彼の名前はヴィンチェンツォ・カースリー。この病院のオーナーよ!」
医師は困惑した顔で私を見た。「お嬢さん、冗談はよしてください。私はカースリー氏とマダムを存じ上げています。お二人はとても仲睦まじいご夫婦ですよ。それに、マダムはつい先日、男の子を出産されたばかりです。今もVIP病室で、お二人で赤ちゃんに付き添っておられます」
そう言って、医師はスマートフォンの写真を見せてきた。
ヴィンチェンツォは、いつものようにカースリー家の紋章が刺繍された黒のスーツを着ていた。彼の腕の中には赤ん坊が抱かれており、その隣に寄り添う女は……
私の知っている顔だった。彼女の名前はクローディア・ヘンダーソン。
ヴィンチェンツォがずっと「義妹」だと呼んでいた女だ。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み3話
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