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なぜ恋人の私があなたの旧知に我慢すべきなの?

言語日本語
試し読み第1〜3話(当サイト)
掲載日
読み方横書き・縦書きを切り替え可

『なぜ恋人の私があなたの旧知に我慢すべきなの?』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。

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冒頭試し読み第1話より・約513字

付き合って4周年の記念日、佐伯蓮(さえき れん)は私・木下柚羽(きのした ゆずは)と親友の浅倉遥(あさくら はるか)を連れて、行きつけの焼肉屋へ向かった。

店員は二人を見るなり、親しげな笑顔で尋ねた。

「いつも通りのご注文でよろしいですか」

蓮は無言で頷いた。

窓際の二人掛けの特等席。当然のように遥が蓮と対面で座る。

豚バラ肉はよく焼き、タレはネギ抜き。

最初の一枚も、最後の一枚も、蓮は遥の口へと運んでやる。

通路側に置かれた予備の丸椅子に押し込まれ、目の前にはタレの小皿すら用意されていなかった。

会計の際、店員が会員カードの利用履歴をめくりながら笑顔で告げた。

「佐伯様、浅倉様、今夜でなんとご来店百回目となります!特典として、お二人の専用プレートをお持ち帰りいただけますよ」

手渡されたプレートの裏面には、手彫りの文字が深く刻まれていた。

【蓮と遥、永遠に離れない二人】

添えられた日付は、3年前のものだった。

私はそこでようやく思い出した。あの日、蓮は病院で私の誕生日を祝ってくれていたはずだった。

彼が途中で抜け出したあの2時間は、会社で緊急会議があったからではなかったのだ。

遥はその刻印を愛おしそうになぞりながら、蓮に甘えるように尋ねた。

※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む

目次試し読み3話

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