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音もなく雪が降る

言語日本語
試し読み第1〜3話(当サイト)
掲載日
読み方横書き・縦書きを切り替え可

『音もなく雪が降る』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。

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冒頭試し読み第1話より・約410字

十年間、堀内瑞雪(ほりうち みゆき)はずっと文句を言わずに篠崎乃安(しのざき のあ)のそばにいてあげてきた。

何もない退学寸前の大学一年生から、誰もが羨む篠崎グループの会長に、乃安が妻への深い愛情は、海市では周知のことだった。瑞雪自身も、そう思っていた。

しかし結婚して三年後、乃安は自分の囲い者と、二人の一歳になった子供を連れてきた。

帰るチャンスも捨て、自分の愛を全て捧げた報いは、裏切りだった。それなら、瑞雪は徹底的に、自分の愛を取り戻すしかなかった。

小川心晴(おがわ こはる)はただの遊び相手で、子供はただの意外で、いつまでも瑞雪だけが本命だと、乃安はずっとそう思っていたが、自分の命の一部だった彼女が行方不明になって、彼は気づいたのだ。この二年以上の裏切りで、とっくに自分は完敗したと。

「堀内さん、本当に自分に火葬の予約をするんですか?」

桃色の唇を軽くぎゅっとして、堀内瑞雪(ほりうち みゆき)は平然たる顔で頷いた。

※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む

目次試し読み3話

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