
雲に心なく、ただ風の吹くままに
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『雲に心なく、ただ風の吹くままに』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約425字
藤宮景(ふじみや けい)と恋人になって八年目、中林結奈(なかばやし ゆな)は病気で入院した。
退院の日、結奈は廊下で偶然、景と彼の姉の会話を耳にしてしまう。
「景、気は確かなの?本当に結奈に黙って、彼女の骨髄を斉藤和葉(さいとう かずは)にあげたの?」
「結奈の体が弱いって知ってたでしょ。なのに胃の病気で入院と偽って、こんな危険を冒させたの?」
斉藤和葉は景が長年想いを寄せる幼馴染だった。
結奈は泣きも喚きもせず、海外にいる両親に電話をかけ、橘(たちばな)家との縁談に同意した......
「景、気は確かなの?本当に結奈に黙って、彼女の骨髄を斉藤和葉(さいとう かずは)にあげたの?」
臨城のとある私立病院で、藤宮琴音(ふじみや ことね)は慌ただしく病室に駆け込み、ソファに座る藤宮景(ふじみや けい)を指差して罵倒した。
景はわずかに顔を上げ、整った顔には苦渋の色が浮かび、力なく呟いた。
「姉さん、結奈だけが和葉ちゃんの骨髄と適合したんだ。仕方なかったんだよ」
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み3話
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