
離婚届にサインした時、17歳の夫が突然現れた
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『離婚届にサインした時、17歳の夫が突然現れた』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約550字
東都の上流階級には、ある共通の秘密があった。
野口家の御曹司である野口航(のぐち こう)は、妻を何よりも溺愛している一方で、外では女遊びを楽しむ悪癖があった。
愛人たちには望むものを何でも買い与えるほど甘やかしていたが、航の中では唯一、絶対に越えてはならない一線があった。
それは、愛人たちが決して妻の前に姿を現してはいけないことだ。
その妻は、航が10年もの間愛し続け、命を削るような思いをしてようやく娶った女性だということは、誰もが知っていた。
もし妻が死ねば、自分はもう生きていけないと公言したほどだった。
しかし、今回の愛人は身の程知らずで、航の寵愛を盾にして私を挑発してきた。
相手は私にずらりと並べられたコンドームの写真を送りつけ、そこに航の安らかな寝顔まで添えてきた。
【蛍(ほたる)さん、ストロベリー味のスパイラルタイプのゴムは刺激が強すぎて、私、一晩中喘いじゃいました。野口社長は奥さんと使ったことありますか?】
その瞬間、私はようやく悟った。かつてその瞳にも心にも私しか映していなかったあの少年は、愛は私に与え、欲望は別の女たちに注いでいたのだと。
私はそれらの写真を見つめたまま涙を流し尽くし、離婚届を用意してサインした。
振り返ると、そこには17歳の航が立っており、涙を流しながら私を見つめていた。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
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