
鏡花水月
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『鏡花水月』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約346字
私と崔子晏(さい しあん)が夫婦となって三年、行方不明になっていた彼の女弟子が帰ってきた。
崔家の祠堂の前で、彼は背筋を伸ばして跪いていた。
「崔子晏、自ら家訓の処罰を請い、鞭打ちの刑に甘んじます。ただ、離縁のみを願い申し上げます」
名門・崔家の家訓は鉄の如し。男子、妾を持つべからず、妻を離縁すべからず。違える者は鞭打ちの刑に処す。
かつて私のために眉を描いてくれたその手は、無情にも離縁状を私の前に差し出した。
彼の瞳には、溢れんばかりの苦痛が滲んでいた。
「相宜は俺のせいで辱めを受けた。彼女を裏切ることはできない」
私は腕の中の娘を強く抱きしめた。
「では、歳歳(さいさい)はどうなるのです?」
彼は長い沈黙の後、目を逸らした。
「相宜は……子供を産めぬ体になった。あの子に俺の子供を見せるのは忍びない。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み3話
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