
見間違えられた双子
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『見間違えられた双子』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約417字
昼を過ぎ、さすがに連絡しようとスマホを手にしたとき、先に目に入ったのはSNSの新着通知だった。
投稿したのは颯真。開いた先には、ウェディングフォトが何枚も並んでいた。
サテンのウェディングドレスをまとい、私と同じ顔で微笑んでいたのは、双子の姉・藤宮玲奈(ふじみや れな)。
そして写真には、ひと言。
【やっと、あなたの「好きな人」として、みんなに知ってもらえた】と添えられていた。
澪が画面の一文を見つめたまま動けずにいると、颯真から電話がかかってきた。
「悪い、澪。玲奈をお前だと思って、そのまま連れてきちゃった」
受話口から聞こえるのは、いつもと変わらない穏やかな声だった。
「もうスタジオに入っちゃってるし、カメラマンにも急かされてる。今から迎えに戻る時間はないんだ。お前たち、顔はそっくりなんだから、黙ってれば誰にも分からないよ」
澪は何も返せず、スマホを握りしめた。指の関節が白く浮く。
――また、この言葉。
もう20年以上、聞かされ続けてきた。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み3話
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