
私の偽装死で、夫が一夜で白髪になった
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『私の偽装死で、夫が一夜で白髪になった』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約546字
私は橘彩音(たちばな あやね)。幼なじみの一条朔也(いちじょう さくや)に、告白を百一回も重ねたけれど、返事はいつだって同じ。全部、断られた。
朔也は結局、想い人の白石梓(しらいし あずさ)と結婚した。
心が折れた私は、一条隼人(いちじょう はやと)と結婚することを決めた。朔也の弟で、ずっと私のことを追いかけてきた人だった。
そんな隼人は、私のことを骨の髄まで愛している。大胆で、熱くて、惜しげもない愛し方に、周りは口を揃えてこう言った。
「そんなに愛されるなんて、前世で徳でも積んだんじゃない?」って。
あの日までは、私もそう思っていた。
混乱の中、梓と私は海へ落ちてしまった。泳げないはずの隼人が迷いもなく飛び込み、必死に梓を水面へと押し上げようとした。
波に叩き返されるたび、息を分け合うように唇を重ねた二人。
私は絶望の中でもがいた。一度でいいからこちらを見てほしいと願った。
それなのに彼は、梓だけを岸へ引き上げることに必死で、私が海に呑まれていくのをただ見捨てた。
意識が遠のいたとたん、世界がすっと暗くなる。
どれほど時間が経ったのか分からない。ようやく声が聞こえたのは隼人の怒鳴り声。
「お前らの幸せを邪魔されないために、俺が身を切って彩音を繋ぎ止めたんだろ!頼むから今回だけ、梓に会わせてくれ!」
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
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