
火事で夫は姉を救い、私を見捨てた
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『火事で夫は姉を救い、私を見捨てた』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約446字
火事が起きたとき、山崎逸州は私の電話に出なかった。
彼は火の中に飛び込んで、藤田嘉柔を助け出した。
私の夫が、私の姉と抱き合っているその姿を見た瞬間、私は地下室に閉じ込められ、電話を彼に切られたまま絶望に沈んだ。
「逸州、藤田心優を責めないで。彼女だってわざとじゃないのよ……怖かっただけなの……」
嘉柔のその言葉が、私を放火犯にし、世間からの非難を浴びるきっかけとなった。
逸州は私を心底憎んだ。
「あんなに邪悪だったなら、あの火事で焼け死ねばよかったのに!」
そして三か月後。
私の遺体は、警察に発見された。
嘉柔が逸州に抱き上げられ、車に乗せられた時、私はもう生命の兆しを失っていた。
彼は、そんなにも簡単に嘉柔の言葉を信じてしまった。
私の電話さえ取ろうとはしなかった。
目の前で嘉柔が火の粉を私に投げつけるのを見ていたが、起き上がる力さえ残っていなかった。
「心優、お前ごときが私と張り合おうっていうの?」
「私はお前より綺麗で、経歴だってお前よりずっと上よ。お前なんかが私の愛した男を持つ資格なんてないわ!」
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み3話
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