火事で夫は姉を救い、私を見捨てた第1話
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火事が起きたとき、山崎逸州は私の電話に出なかった。
彼は火の中に飛び込んで、藤田嘉柔を助け出した。
私の夫が、私の姉と抱き合っているその姿を見た瞬間、私は地下室に閉じ込められ、電話を彼に切られたまま絶望に沈んだ。
「逸州、藤田心優を責めないで。彼女だってわざとじゃないのよ……怖かっただけなの……」
嘉柔のその言葉が、私を放火犯にし、世間からの非難を浴びるきっかけとなった。
逸州は私を心底憎んだ。
「あんなに邪悪だったなら、あの火事で焼け死ねばよかったのに!」
そして三か月後。
私の遺体は、警察に発見された。
* * *
嘉柔が逸州に抱き上げられ、車に乗せられた時、私はもう生命の兆しを失っていた。
彼は、そんなにも簡単に嘉柔の言葉を信じてしまった。
私の電話さえ取ろうとはしなかった。
目の前で嘉柔が火の粉を私に投げつけるのを見ていたが、起き上がる力さえ残っていなかった。
「心優、お前ごときが私と張り合おうっていうの?」
「私はお前より綺麗で、経歴だってお前よりずっと上よ。お前なんかが私の愛した男を持つ資格なんてないわ!」
「最初から私が逸州を断ったからこそ、お前なんかのところに回ってきただけ!」
そうだ、最初、彼女は一文無しの逸州との結婚を拒んだ。
だから家族は私を嫁に行かせたんだ。
そして今、彼女は自分のものだったはずのものを取り戻したくて、私を死に追いやることも厭わない。
彼女はこの地下室が人目に触れないことを知っていた。
だから出口を塞いだ後、わざと自分の腕を火傷させた。
逸州はそれを見て心配でたまらなかった。
「嘉柔、怖がらないで。俺がずっとそばにいるから」
「まさか心優がこんなにも残酷な人間だなんてな、あなたを殺そうとしたに違いない!」
嘉柔は涙に濡れた顔を上げて、「いや、心優を責めないで。きっと彼女も怖かっただけなの……」
「嘉柔、どうしてそんな女の肩を持つんだ!」
逸州は怒りに顔を真っ青にして、「彼女はお前が脚を怪我していることを知りながら、冷酷にも置き去りにしたんだ。妹の資格なんてないだろう!」
「こんな女、火に焼かれて死んでしまえばいいんだ!」
私の魂は空中に浮かび、この言葉が心を深く刺した。
七年間の愛情が、まるで泡のように消えていった。
あんなに愛してくれたはずの夫が、こんなにも私を憎むなんて。
ただ、嘉柔の一言で彼はそれを全て信じ込んだ。
あの事故の時もそうだった。嘉柔がリハーサル中に脚を骨折した時も。
彼女は目を赤くして言った。「心優を責めないで。ただの私の不注意だっただけだから」
「今日が彼女の誕生日だって忘れてたのに私がダンスを見てもらいたがったからよ。彼女が不機嫌でも仕方ないわ」
彼女は笑顔で寛大に私を許した。
しかし、本当の事実は、彼女が私を突き飛ばそうとしたのを私がかわしただけだった。
逸州は怒りに任せて私に平手打ちを食らわせた。
それは初めて彼が私を殴った、でも、一番重い一撃だった。
「嘉柔が大会に出場する直前だったのに、お前、彼女の脚を骨折させるなんて、どういうつもりだ!」
「お前の世界が暗いからって、他の人間まで暗闇に引きずり込もうっていうのか?!」
頬がじんじん痛んで、涙がすぐに溢れた。
平手打ちの痛みではなく、その後の言葉が痛かった。
私の世界は暗闇だった、皆がそれを知っていた。
私は片目が見えなかったから。
姉とは違って、私は明るくもなければ、輝きもない。
彼女は舞台で輝く有名なダンサーだった。
私は右目が見えない、視線はどこか虚ろだ。
その目を見た人は皆、きっと恐ろしいと思ったことだろう。
監視カメラのないその場所で。
そして私は、嘉柔を傷つけた罪を背負うことになった。
母は憎々しげに私を見つめた。「心優、よくもそんなにあんなに優しいお姉ちゃんを、憎むなんて!」
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