
消えていったあの夢
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『消えていったあの夢』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約383字
上流社会では、政略結婚の夫婦はお互いに好きに遊んで良いという不文律がある。
ただし、外で愛人に何かを買い与えた場合は、必ず家にいる相手にも同等のものを贈らなければならない。
江崎律(えざき りつ)は礼儀を重んじる人であったため、後に白野家が破産しても、そのルールを百倍にしてでも白野清子(しらの きよこ)に本来あるべき敬意を示し続けた。
愛人のカードに毎月百万円のお小遣いを振り込むなら、清子のカードには必ず一千万円を振り込む。
愛人に百万円の宝石を贈った直後には、オークションで競り上げて、清子には一億円のエメラルドのアンティークリングを贈るのだ。
男たちの奔放な遊びには慣れている名門の奥様たちでさえ、清子と律が街中を賑わせた恋愛劇には、ため息交じりに心を打たれたのだ。
それでも周囲からは、「満足することを知るべきよ」と諭す声が絶えない。
満足?清子はもちろん満足していた。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
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