
死んだあと、法医学者である兄は私の遺体を繋ぎ合わせた
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『死んだあと、法医学者である兄は私の遺体を繋ぎ合わせた』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約452字
母の命日の日、私は墓地に押し入ってきた密売人たちに連れ去られた。
法医学者である兄への報復のため、彼らは私の身体を血まみれになるまで痛めつけた。
私は必死に一週間耐え続け、ようやくの思いで兄に電話をかけた。
だが兄がこう言った。「どうしてお前を殺し損ねたんだ?母さんを死なせた人に、生きる資格なんてあるものか」
すぐさま密売人に見つかり、私は骨の一本残らず叩き折られた。
翌日、清掃員がゴミ箱の中からいくつもの袋を見つけた。中に詰め込まれていたのは私の身体だった。
兄は無残な遺体を自らの手で繋ぎ合わせた。だがこれが彼が憎んでやまない妹の身体だとは気づきもしなかった。
やがて密売人たちが逮捕されたとき、兄は狂った。
拷問の末に命を落としたあと、私、橋本美知(はしもと みち)の魂は兄の家へと戻ってきた。
三年が過ぎても、ここは記憶の中と何ひとつ変わらない。
私は一つひとつの部屋を歩き回り、兄の痕跡を探そうとした。
そのとき、兄と橋本奈々(はしもと なな)が帰ってきた。
「奈々、少し休んでいて。大好物の唐揚げを作ってあげる」
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み3話
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