
来世は家に帰らない
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『来世は家に帰らない』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約441字
十五歳のあの年、両親は、ようやく山奥の人里離れた村から私を見つけ出した。
傷だらけで、ろくに育ってもいない私を見て、二人は誓った。
私が奪われてきたものを、全部埋め合わせると。
母は言った。私は白川家の宝物だと。そして、雑草みたいに踏まれ、名前すら与えられなかった私に、白川珠希(しらかわ たまき)という名をくれた。
父は言った。どんなに忙しくても毎日帰ってきて、一緒に飯を食おう。家の温かさを、取り戻そうと。
これで私は、やっと幸せになれるのだと信じた。
けれど十年後。
私は、偽の令嬢である妹・白川瑠華(しらかわ るか)が、施しのつもりで与えた、ボロアパートの一室で息絶えた。
その年、息子の達也(たつや)は三歳だった。
犯人は面白がって、助けを呼べる猶予を三度だけくれた。
誰かが私のもとへ来てくれたら、子どもだけは見逃す――そう言って。
一度目、十五年もの間、私を探すのをやめなかった父に電話した。
父は使用人に指示して、瑠華の誕生日パーティーを整えていた。呼び出しに気づくと、眉をひそめて言った。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み3話
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