
愛とは繭を作ること
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『愛とは繭を作ること』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約494字
私・橋本和紗(はしもと かずさ)のネット恋愛の相手である江口安英(えくち やすひで)は、姉・橋本寧々(はしもと ねね)の宿敵だ。
安英と姉は高校時代、席が隣同士だった。姉は学年一位で、彼は学年二位だった。
お互いに気が合わず、顔を合わせれば張り合っていたくせに、結局は二人とも地元の同じ大学に進学した。
休みのたびに帰ってくると、姉は何日もかけて私にその「宿敵」の愚痴をこぼしていた。
ところが今回は、珍しく笑顔でスーツケースを引きながら帰ってきた。
母がからかうように言った。
「今回はあの人の話をしないのね?ずいぶん機嫌がいいじゃない。まさか、何かあったんじゃないでしょうね?」
姉は笑いながら、母に金のネックレスを一つ手渡した。
「これ、お母さんの未来の婿さんが買ってくれたの」
その場にいた私は、その金のネックレスを見た瞬間、心臓がドクンと跳ねた。
スマホを開くと、安英とのチャット履歴は3日前で途切れたままだった。
彼が私に尋ねていた。
【どの金のネックレスが一番きれいだと思う?】
私はじっくり見比べて、その中の一つを選んだ。
それが、母の手にあるものとまったく同じだ。
姉が私に目を向け、突然尋ねてきた。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み3話
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