
姉の命日の当日に死んだ
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『姉の命日の当日に死んだ』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約532字
私は観覧車の下で命を落とした。
犯人は観覧車の写真を撮って、それを母に送った。写真と一緒に添えられたメッセージは、「ママ、私と一緒に観覧車に乗ってほしいな」
という内容だった。母からの返信ボイスメッセージには、怒りが満ちていた。
「お前、二番目の姉ちゃんを殺したくせに、今さら観覧車に乗ろうなんて、お前どうして早く死なないの!」
彼女の願い通り、私はすでにこの世からいなくなっていた。でも、それは母には知られていないことだった。私を殺したのは、その二番目の姉。
母が殺人現場に到着すると、警戒線の外で止められた。
助手がカメラを渡し、状況を説明した。「中に犠牲者がいるらしい。工具を使って逃げようとしていた可能性があるが、具体的な死因は墜落によるものかは、警察の調査を待つ必要がある」
母は無表情でうなずいた。
母は記者として、長年様々な事件の第一線で奔走してきた。
どんな悲惨な被害者を見ても、彼女は動じなかった。
それは私が母を尊敬しているところだった。
だが、彼女は知らない。
今、その中に横たわっているのが私であることを。
私は心焦がれて、早く気づいてくれることを願った。
しかし、母はスマホを取り出し、柏崎結奈とのチャットを開いた。
冷たい表情が一瞬で和らいで、自然と口角が上がった。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み3話
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