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心にも降り積もる嘘の雪

言語日本語
試し読み第1〜3話(当サイト)
掲載日
読み方横書き・縦書きを切り替え可

『心にも降り積もる嘘の雪』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。

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冒頭試し読み第1話より・約479字

五年前。久我言継(くが ことつぐ)は、泣きながら私に頭を下げた。

「幼馴染の子供を、産ませてやってほしい」

私は頷いた。条件は二つ。

彼女を海外へ送り、二度と帰国させないこと。そして、久我家の財産の半分を、私に譲ること。

世間は私を罵った。金目当ての女だと。久我家の財産だけが欲しいのだと。

言継は、その子を守るためなら、久我家全体を敵に回すことも厭わなかった。

――そして、五年後。

私は隣市への出張で、迷子の男の子を保護した。警察署で、家族に連絡を取らせる。

警官が男の子の言った番号にかけると、あの忘れられない声が聞こえてきた。

「大丈夫だよ。怖くないからね、すぐパパが迎えに行くから」

三十分後。遥か彼方で商談中のはずの言継が、警察署に駆け込んできた。

ロビーの長椅子に座っていた私と、視線が合う。言継の動きが、止まった。

私は微笑んで、立ち上がる。

「言継、まさか浮気相手との間に子供までいたなんて。久我家の残り半分の財産、遠慮なくいただくわ」

五年前。久我言継(くが ことつぐ)は、泣きながら私に頭を下げた。

「幼馴染の子供を、産ませてやってほしい」

私は頷いたが、条件は二つ。

※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む

目次試し読み3話

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