
妻と娘が選んだのは、俺ではなかった
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『妻と娘が選んだのは、俺ではなかった』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約498字
妻の高宮香澄(たかみや かすみ)は何事も予定どおりでなければ気が済まず、家ではすべて彼女が作ったスケジュールに従うことになっていた。
ところが娘の桐谷日和(きりたに ひより)の誕生日当日、香澄はアシスタントと一緒に大幅に遅れてやってきた。
母親と同じく予定に強くこだわる日和は、腹を立てるどころか、笑顔で二人をケーキカットへ誘った。
頬にクリームをつけた妻と娘が、アシスタントと楽しそうに写真に収まる姿を見て、俺の中で何かが完全に切れた。
翌日、俺・桐谷修司(きりたに しゅうじ)は香澄の前に離婚協議書を突きつけた。
香澄は、訳が分からないという顔をした。
「日和があなたとケーキを切らなかったくらいで?」
「そうだ」
香澄は鼻で笑い、離婚協議書にちらりと目を落とすと、うんざりした表情を浮かべた。
「修司、予定では今ごろ海外で商談中のはずでしょう。ここで私にくだらないことを言っている時間じゃないわ」
「3分後には会議が始まるの。もう帰って」
まともに取り合おうともしない香澄を見ていると、笑いさえ込み上げてきた。
口を開こうとしたそのとき、アシスタントの相原颯人(あいはら はやと)がいきなりドアを開けて入ってきた。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み3話
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