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夫も息子も、喜んで差し上げます

言語日本語
試し読み第1〜3話(当サイト)
掲載日
読み方横書き・縦書きを切り替え可

『夫も息子も、喜んで差し上げます』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。

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冒頭試し読み第1話より・約490字

私、露木ひより(つゆき ひより)は、冷徹な社長として知られる露木夏彦(つゆき なつひこ)と結婚した。

職場では旧姓の涼野(すずの)を使い、結婚していることを隠し続けて、もう6年。息子の鏡也(きょうや)も、父親にそっくりな、無愛想な子に育った。

職場の人から性的暴行を受けそうになった事件の裁判に、私が出廷した日。

夫と息子は、スイスへ飛んでいた。

夏彦が7年間交際していた元恋人、笠原紫苑(かさはら しおん)の気晴らしに付き合うために。

二人が悪びれもせず帰ってきたのは、裁判の日から一週間も経ってからだった。

夏彦は眉間を指で押さえ、疲れた顔で言った。

「紫苑は落ち込んでいたんだ。

今度何かあったら、必ずそばにいてあげるから」

鏡也も父親の真似をして、すました顔で私をなだめてくる。

「パパと、おみやげ買ってきたよ。

これあげるから、もう怒らないで。ね?」

私はただ、静かに頷いた。

以前のように取り乱して、声を荒らげることもなかった。

そんな私の態度に、今度は夫と息子のほうが戸惑い始めた。

ある日、親友の三浦莉奈(みうら りな)としゃぶしゃぶを食べていると、彼女はTikTokを見ながらぽつりと言った。

※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む

目次試し読み3話

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