
夫の幼なじみと入れ替わり、私は身を引いた
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『夫の幼なじみと入れ替わり、私は身を引いた』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約555字
夫の小寺翔太(こてら しょうた)は、いつもまとわりついてくる幼なじみを、ずっと疎ましく思っていた。
私、小寺理乃(こてら りの)のために、その幼なじみ、奥島悠実(おくしま ゆうみ)との連絡すら絶ってくれたほどだった。
それなのに、目が覚めると、私は悠実と身体が入れ替わっていた。
翔太に相談しなくちゃ。でも、悠実の姿のままでは、門前払いされてしまうかもしれない。
頭の中で何通りもの説明の仕方を考えてから、私は翔太との家を訪ねた。
玄関のドアを開けた翔太は、私を見るなり眉をひそめ、慌てて扉を閉めると、無理やり外へ押し出そうとした。
私は悠実じゃない。そう説明しようとした瞬間、翔太が、ぎゅっと私を抱きしめた。
「なんでここに来たんだ?さては、この2日間、俺のことが恋しくてたまらなかったんだろ」
呆然とする私をよそに、翔太は固まったままの私の頬へ軽く口づけた。
「ここ何日か、理乃の監視が厳しくてさ。抜け出して会いに行く暇がなかったんだ」
理乃は私だ。私がここにいる。なら、この家の中にいる「私」は、誰?
背筋がぞくりと冷える。目の前の男までもが、急に見知らぬ他人に思えてきた。
黙り込んだのが気に入らないのか、翔太は顔を曇らせ、私の顎を乱暴につかむ。
「言っただろ。理乃の前で騒ぎを起こすなって。妻の座以外なら、何だって叶えてやる」
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
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