
夫が妹との隠し子を告白した夜
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『夫が妹との隠し子を告白した夜』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約464字
友人たちとの飲み会で王様ゲームをしていたとき、如月奏多(きさらぎ かなた)が負けて、質問に答えることになった。
「俺と遥のあいだには、子どもがいる」
私、高瀬春名(たかせ はるな)は思わず彼を見た。全身がこわばった。
誰もが知っている。高瀬遥(たかせ はるか)は私にとって一番大切な妹で、奏多はつい先日、婚姻届を出したばかりの夫だった。
彼の口調は淡々としていて、どこか軽薄だった。
「三年前、酔った勢いだった。遥の格好が妙に色っぽくて、我慢できなかったんだ。まさか、それで妊娠するとは思わなかったけどな」
彼はうつむいて小さく笑い、含みを持たせるように言った。
「遥は、誰かさんよりスタイルもいいし、男を喜ばせるのもうまい。それに、子どもも産めない誰かさんと違って、俺を父親にしてくれる」
私はぎこちなく、隣にいる妹へ目を向けた。彼女は顔を真っ赤にして、うつむいたまま私を見ようとしなかった。
昨日、彼女は目を赤くしながら私の幸せを願い、私のために最高の結婚式を用意したいと言っていたのに。
奏多はグラスを置き、淡々と口を開いた。
「話は終わりだ」
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
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