
兆円の遺産とマッチ三本、私はマッチを選んだ
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『兆円の遺産とマッチ三本、私はマッチを選んだ』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約561字
祖父が臨終の際、兆円の遺産と三本のマッチを残した。
「君たち姉妹で一つずつ選びなさい。真由美が姉だから、先に選べ」
私は迷わず兆円の遺産を選んだ。
義理の妹――竹田亜由美(たけだ あゆみ)は、たった三本のマッチを受け取るだけ。
ところが、あのマッチには、とんでもない力が秘められていた――火をつけて願い事をすれば、何でも叶う力。
妹は、両親が私ばかりを可愛がるのをずっと恨んでいた。真っ先に、彼女はマッチを擦った。
「あの二人が、惨めな最期を迎えますように」
案の定、父は突然の心臓発作で急死。母は病院へ駆けつける途中、大型トラックに跳ね飛ばされた。
私は包丁を手に、妹に詰め寄った。
「あんたが大人になったら遺産も分けるって、約束したよね!?
父さんと母さんが善意であなたを引き取ったんだよ!食べるものも着るものも、ずっと私と同じにさせてきたのに!どうして恩を仇で返すの!?」
妹の顔には、むき出しの欲望がにじんでいた。
「引き取るんなら、あんたを捨てて、全部私に譲るべきだったのよ!
あんたが恵んでくれる遺産なんて、要らないわ。みんな死ねば、結局お金は全部私のものになるんだから!」
そう言い捨て、妹は冷たい笑みを浮かべ、二本目のマッチに火をつけた。
「竹田真由美(たけだ まゆみ)が山奥に売り飛ばされて、産む機械になって、難産で死にますように!」
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
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