
ようやく大切なものに気づいたってもう遅い
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『ようやく大切なものに気づいたってもう遅い』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約396字
稲森晃(いなもり あきら)は極端なまでに面倒事を嫌う人間だ。
だから、彼専用に決められた「スケジュール表」が存在する。
たとえば、誕生日プレゼント。全てのプレゼントを一括購入し、その人の誕生日に間に合うように商品が発送され、当日に届くよう手配する。
待ち合わせ場所は毎回同じ。もし、約束のレストランを変更したい場合は、一カ月前に彼に変更を申し出なければならない。
男女の交わりも、彼は時間きっちりタイマーを設定している。
「できる限り、無駄を省くんだ。お互いに迷惑をかけるのはよくないだろ?」
彼と一緒にいた7年間、彼は誰に対してもこのような態度なのだと思っていた。
私のこの思い込みは、友人たちと集まったあの日で消えた。
あの日、店員がフルーツの盛り合わせを運んできた。
彼はその中から、みかんを手にとり、白い筋まで丁寧に取って、ガラスの器に入れていった。
隣に座っていた私は、手を伸ばしてそれを取ろうとした。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み3話
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