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もう、季節は私を通り過ぎていくだけ

言語日本語
試し読み第1〜3話(当サイト)
掲載日
読み方横書き・縦書きを切り替え可

『もう、季節は私を通り過ぎていくだけ』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。

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冒頭試し読み第1話より・約464字

日和は、真司の秘書でいられた。彼の友達からかわれれば「愛人」と呼ばれることも受け入れた。

義理の妹としても振る舞えた。でも、真司の妻にだけはなれなかった。

はじめは真司もこう言っていたのに。「日和、もう少しだけ待ってくれ。あと数日したら、俺たちの関係をちゃんと公表するから」

でもその後、彼から数億円が振り込まれた。それは冷たい警告でしかなかった。

「何を話してよくて、何を話しちゃいけないか。お前なら分かるだろ。

お前の両親のお墓のことも、よーく考えるんだな」

さらに時がたち、日和がすっかりおとなしくなって、泣きも騒ぎもしなくなったころ。なぜか今度は、真司が泣いて彼女にひざまずいていた。

「行かないでくれ、お願いだから」

結婚の事実を隠して3年。999回も待ち望んだ公表の約束が、また破られた。

菅原日和(すがわら ひより)はスマホの画面をじっと見つめた。そこに表示された菅原真司(すがわら しんじ)からのメッセージ。【今夜は会議が長引くから、帰らない】

彼女は返信しなかった。

翌朝、菅原グループの社長秘書として、日和はいつも通りに出勤した。

※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む

目次試し読み3話

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