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すべてを手放して静かに幸せになるまで

言語日本語
試し読み第1〜3話(当サイト)
掲載日
読み方横書き・縦書きを切り替え可

『すべてを手放して静かに幸せになるまで』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。

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冒頭試し読み第1話より・約487字

少しだけ開いたドアの隙間から、姉の梅沢美琴(うめざわ みこと)が智久の胸に飛び込み、涙に暮れる姿が見えた。

「どうしてこんな馬鹿な真似を?車が突っ込んできたら、誰だって逃げるのに。私を突き飛ばして身代わりになるなんて。あれからもう何年も経つというのに、どうしてまだ気にかけてくれるの?

あの時、私が結婚式から逃げ出して、社交界の笑い者にしたのに。少しも恨んでいないの?」

智久は目を閉じ、傍らに下ろした手を微かに震わせながら、低く押し殺した声で答えた。

「愛しすぎて、恨むことすらどうでもよくなってしまったのかもしれない」

美琴は声も出ないほど泣きじゃくり、胸をかきむしられるような思いで咽び泣いた。

「後悔しているの。どうしてあの時置いていってしまったのかって。でも、もう私たちにやり直す道はないわよね。もう、妹の夫なんだから」

明石智久(あかし ともひさ)が想い人を庇って怪我をし、入院したという知らせを耳にするや否や、梅沢明純(うめざわ あすみ)は真っ先に病院へと駆けつけた。

少しだけ開いたドアの隙間から、姉の梅沢美琴(うめざわ みこと)が智久の胸に飛び込み、涙に暮れる姿が見えた。

※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む

目次試し読み3話

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