
消えゆく愛の行方
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『消えゆく愛の行方』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約547字
国岡佳之(くにおか よしゆき)と付き合って8年、私たちはすでに新居となるマンションを買っていた。
大学院を卒業したら、すぐに籍を入れるつもりだった。
今日、夜遅くまで図書館で勉強していて、ようやく家に帰ろうとしたその時、SNSで見知らぬ女の子からDMが届いた。
アイコンの画像を見ると、とてもきれいな子だ。
その子から何枚もの写真が送られてきた。
すべて彼女と佳之のツーショット。しかも撮影場所は、私と佳之の大切な思い出の場所ばかりだ。
彼女はメッセージを送ってきた。
【先輩が院試勉強をしていた時から、私たちは付き合っています】
今年の梅雨入りは、例年よりもずっと早かった。
肌にまとわりつく湿気で息が詰まりそうになり、国岡佳之(くにおか よしゆき)はこういう天気が嫌いだと言っていた。落ち着かず、胸がざわつくのだと。
図書館から外に出ると、私・会田亜矢(あいだ あや)の後れ毛にきらきらとした小さな雨のしずくがいくつか止まっている。
こんな天気は佳之のぜんそくを引き起こしやすい。毎年この時期、私はいつも神経を尖らせ、部屋の隅々まで徹底的に除湿している。
彼はいつも、自分の体はそんなに弱くないと言っている。
ある日、小雨の降る中へ飛び出しては、服が濡れるのも構わずに向かいに来た彼に、私は怒りで目が真っ赤になった。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み3話
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