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金木犀の香る町で、さよならを

言語日本語
試し読み第1〜3話(当サイト)
掲載日
読み方横書き・縦書きを切り替え可

『金木犀の香る町で、さよならを』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。

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冒頭試し読み第1話より・約460字

桐谷彰良(きりたに あきら)を庇ったせいで、私は拉致犯に殴られ脳出血を起こした。それ以来、私の精神年齢は十三歳で止まってしまった。

彰良は罪悪感を抱き、「雨音(あまね)、俺が一生君を守る」と誓った。

彰良はそれを実行した。

私が大人になるまで守り抜き、火事の時には私を救うために背中全体に重度の火傷を負ってでも、私を守り通した。

彼の義妹が家に帰ってくるまでは。あの日、彼は言った。「美桜は知能が低い人間が嫌いなんだ。君は隣の家に移ってくれ」

難産で産んだ息子である桐谷悠斗(きりたに ゆうと)までもが、私をひどく嫌悪した。

「この大バカ!パパと僕に恥をかかせるだけだ。綺麗で賢い美桜おばさんとは大違いだ。お前さえいなければ、美桜おばさんが僕のママになれたのに!お前なんか死んじゃえ!」

挙句の果てに、悠斗は桐谷美桜(きりたに みお)を庇って私を突き飛ばし、私はトラックに轢かれ、体はバラバラになった。

再び目を開けた時、私は彰良がプロポーズしてきた、あの日に戻っていた。

今度の人生では、彰良の憐れみはいらない。

ましてや彼との結婚など。

※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む

目次試し読み3話

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