
過去は置いていく!夢と星空が私を待っている
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜2話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『過去は置いていく!夢と星空が私を待っている』は日本語の小説です。当サイトで第1〜2話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約526字
私と夫の結婚生活は五十年、いつも仲睦まじかった。
でも、金婚記念日のその日、私は誰かに突き落とされた。
意識が朦朧とする中、若い頃に夫を助けるために失った聴力が戻ってきたのを感じた。
耳に飛び込んできたのは、夫が息子に言った言葉だった。
「お前の手を汚すべきじゃなかったな」
「父さん、いつまであの人を我慢するつもり?藤原さんが待てる時間、もう残ってないよ」
夫は深くため息をついた。
その直後、誰かが私の鼻に付けられた酸素チューブを外した。
私は深い闇の中へと沈んでいった――
次に目を覚ましたとき、そこは80年代。まだ夫と結婚する前の頃だった。
だけど、ひとつだけ違うことがある。今度は、音が聞こえる。
部屋には80年代特有の古びた木製のタンスと、その上に置かれた白黒テレビ。
外の庭からは、懐かしいラジオの放送が流れている。
間違いない、私は戻ってきたのだ。
机の上には、描き上げたばかりでインクが乾ききっていない絵「星空」。
それを見つめるうちに、自然と涙がこぼれていた。
――この人生は、私が自分で選ぶ。
「星空」を丁寧に包んでいると、隣の部屋から物音がした。
聞こえてきたのは、桜井颯真(さくらい そうま)と藤原綾音(ふじわら あやね)の声だった。
この音......まさか――
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み2話
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