
記憶喪失のふりで家族に養子だと騙された
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『記憶喪失のふりで家族に養子だと騙された』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約393字
意識を取り戻した俺――相沢慎(あいざわ しん)は、病床を囲む家族を見渡し、冗談を口にした。
「すみません。どちらさまですか?」
笑いをこらえながら、記憶を失ったふりをする俺に、みんながどんな反応をするのか見てみたかった。
父や妻の藤崎葉月(ふじさき はづき)が心配そうに俺の手を握るのか。それとも、娘が泣きながら「パパ」と飛びついてくるのか。
ところが、彼らは一瞬驚いたあと、揃って安堵の表情を浮かべた。
最初に口を開いたのは父だった。どこか肩の荷が下りたような声で言った。
「忘れたなら、かえって好都合だ。実はお前は神崎家の養子で、修平が本当の息子なんだ」
葉月も俺を指し、娘に言った。
「この人のことは、慎おじさんと呼びなさい」
衝撃で何も言えずにいる俺の目の前で、命懸けで守った娘は振り返り、神崎修平(かんざき しゅうへい)の胸へ飛び込んだ。
「パパ!今日は一日中遊びに行ってたから、会いたかった!」
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み3話
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