
解けぬ想い、春の終焉
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『解けぬ想い、春の終焉』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約559字
「美桜、昔、君のために婚約を決めたんだけど、もうそろそろ病気も治る頃だし、京市に戻って結婚してくれる?」
「もしそれでも嫌なら、お父さんと話をして、婚約を解消するわ」
薄暗い部屋の中、星川美桜には沈黙だけが聞こえていた。
電話の向こう側が、今回も彼女を説得できないだろうと思ったその時、彼女は突然口を開いた。「結婚、する」
電話の向こうの星川の母は、驚き固まったように「え、同意したの?」と尋ねた。
星川美桜は落ち着いた声で言った。「ええ。でも、こちらのことを少し片付ける時間が必要だから、2週間以内には戻るわ。お母さん、先に結婚式の準備を進めてね」
そう言うと、彼女はさらにいくつか言葉を付け加えてから、電話を切った。
電話を切った瞬間、階下から轟くような音楽が聞こえてきた。かすかにハッピーバースデーの歌も聞こえる。
これは蒼井陸斗と桐谷司が佐藤陽菜のために開いた誕生日パーティーだった。
突然、足音が聞こえ、佐藤陽菜がいつの間にか黒い森のケーキを持って、笑顔で入ってきた。
子鹿のような瞳を何度か瞬き、清楚な顔にはきちんとした化粧が施されているが、数本のクリームの跡が少し不自然だった。「美桜姉さん、一緒に下で遊ぼうよ?」
星川美桜はもう彼女の仮面の下の本性を見抜いていて、冷たい声で言った。「仕事があるから、行かないわ。楽しんでね」
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み3話
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