
歳々安らかに
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『歳々安らかに』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約447字
「お姉ちゃん、本当にいいの?死んだことにしちゃったら、一平さんは絶対にお姉ちゃんを見つけられなくなるよ……」
斎藤梨央(さいとう りお)は目を伏せ、小さな声で言った。
「うん。もう戻れないから。できるだけ早くお願い」
「……わかった。でも、早くても半月はかかるよ」
梨央の妹・斎藤利香(さいとう りか)は、悲しそうに姉の手を握りしめた。
「一平さん、あんなにお姉ちゃんのこと好きだったのに……どうしてこんなことに……」
梨央は自嘲するように薄笑った。
――そうだね。あんなに私を大事にしてくれた人が、どうして……
彼女と三条一平(さんじょう いっぺい)は幼い頃からの幼なじみだった。
ずっと一緒に過ごし、周りの誰もが、彼がいつか彼女を娶るものと思っていた。だが……
斎藤梨央(さいとう りお)が七歳のとき、三条一平(さんじょう いっぺい)の母・三条楓(さんじょう かえで)は親戚や友人によく話していた。
「一平ったら、梨央ちゃんの言うことしか耳に入らないんですのよ。指示されたら、迷うことなく動いてしまうんですから。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み3話
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