
昨日を脱ぎ捨て、自由の海へ
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『昨日を脱ぎ捨て、自由の海へ』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約442字
「千隼、本当に唯織と結婚する気なの?なら、星奈はどうなるのよ」
その言葉を聞いた浅井唯織(あさい いおり)の手がドアノブの上で止まった。
「もう八年だ。千隼、君は唯織に対して、もう尽くすだけ尽くしただろう」
佐藤奏翔(さとう かなと)が口を挟む。
「でも、星奈は別だ。君が毎年二ヶ月もわざわざ遠出するのは、彼女に会って息を抜くためじゃないのか?
受験が終わるなり、君を追ってはるばるやってきたんだ。その想いを無下にできるのかよ」
「唯織を一生支えると約束したんだ。食言はできない」
瀬戸千隼(せと ちはや)の冷ややかな声が響く。
「これは俺が唯織に背負っている負い目だ。だが、星奈はまだ若くて世間を知らない。何も分かっていない星奈を、傷つけるわけにはいかないんだ」
唯織は全身の血が凍りつくのを感じた。
羽田星奈(はねだ せな)。一ヶ月前、大きなスーツケースを引いてふらりとゲストハウスに現れたあの女の子。
あの時、千隼は彼女のことを「友人の娘が受験を終えて、このところに遊びに来ただけだ」と説明していた。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み3話
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