
日が経つほど心がわかる
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜2話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『日が経つほど心がわかる』は日本語の小説です。当サイトで第1〜2話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約470字
私はトップレベルのAIエンジニアである夫、綾小路辰紀(あやこうじ たつき)が、最近会社に入ったばかりのインターンに薬を盛られたことを知った。
荒唐無稽な一晩過ぎた。
翌朝早く、夫から電話がかかってきた。
声は二日酔いのかすれ声で、普段見せない焦りが混じっていた。
「琴里(ことり)、俺、やらかした。でも安心してくれ。彼女には金を渡した。これでこの街から消えるだろう」
十年も一緒にいた私は、彼の失態は二度とないものだと信じた。
しかし半年後、辰紀の会社は史上最悪のハッカー攻撃に見舞われ、コアデータが危機に瀕した。
私はパリの香水展示会から急いで戻ったが、データセンターの前で、まるで氷の底に突き落とされたかのような光景を目にした。
辰紀は閉ざされた扉の外に立ち、疲労と罪悪感に満ちた顔をしていた。
医師によると、インターンの速水桜(はやみず さくら)は妊娠三か月で、高放射線のサーバールームで彼に72時間付き添いで守ったため、流産の兆候があるという。
後に桜は双子を産み、綾小路家は喜びに包まれた。
私は十年間身に着けていた結婚指輪を外し、指先は冷たくなった。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み2話
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