
愛されるべき人は彼女、消えていい人は私
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『愛されるべき人は彼女、消えていい人は私』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約451字
足首を捻挫してベッドで寝込んでいた私、朝山遥華(あさやま はるか)のもとへ、友人たちが見舞いに来てくれていた。その矢先だった。突然、台所から火の手が上がったのは。
真っ黒な煙が、瞬く間に室内を呑み込んでいく。
夫の朝山克己(あさやま かつみ)は白澤彩也子(しろさわ さやこ)の手を引くと、外へと駆け出した。
私の兄、小原慎一(おはら しんいち)はそこにあった防災マスクを彩也子の顔へ押し当てる。
私の親友、樋上小織(ひのうえ さおり)は何かが落ちてきても怪我をしないようにと、彩也子の頭を抱え込むようにして庇っていた。
一行が階段を下りきったところで、彩也子がふと足を止め、背後を振り返ったらしい。
「遥華は?まだ下りてきてないんじゃ……!」
克己が窓を見上げる。そこからは、なおも黒煙が噴き出していた。
「てっきり、後ろに続いているものだと……」
慎一がつぶやく。
「俺も、小織が一緒に連れてきているものとばかり」
小織が何かを言いかけて、ふっと言葉を呑み込んだ。
「私……彩也子のことで頭がいっぱいで、気が回らなくて……」
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み3話
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