
幼馴染はあの女のために、母を殺した
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『幼馴染はあの女のために、母を殺した』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約503字
母の心臓手術を行えるのは、世界でわずか三人だけだった。
「神の手を持つ心臓外科医」と呼ばれる夫、柘植覚(つげ さとる)は、手術を放り出し、風邪を引いた初恋の相手・杉之原美帆(すぎのはら みほ)の看病のために海外へ向かった。
絶望の淵に立たされたとき、幼馴染の稲玉琉太(いなだま りゅうた)が、最高の医師を連れて母の手術のために駆けつけてくれた。
けれど、遅すぎたのか、母は結局、手術台の上で息を引き取った。
三年の月日が流れ、覚と離婚し、琉太からプロポーズされた。受け入れようとしたそのとき、琉太と覚の会話が耳に飛び込んできた。
「天音は気が強い。もしあのとき、母親が本当は病気じゃなかったことや、俺たちが美帆のために母親を死に追いやったと知ったら……」
全身の血が、一瞬で凍りついた。
琉太が覚の言葉を遮った。
「もういい。
美帆は母親のことで体調を崩し続けてた。天音の母親だけが唯一、適合するドナーだったんだ。俺が美帆の死を黙って見過ごせというのか?
今こうして責任を持って天音と結婚してやるんだ。彼女はこれで満足すべきだろう」
そのとき、私・竹本天音(たけもと あまね)は初めて知った。
母は、どこも悪くなんてなかったのだ。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み3話
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