
子宮ガンの診断書を持って来た義母に、離婚届を突きつける
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『子宮ガンの診断書を持って来た義母に、離婚届を突きつける』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約413字
森田美代子が子宮がんと診断された日、彼女は荷物を手に私の家に押しかけてきた。
「私もこれだけの命よ。もう希望なんてないわ」と、あの女は涙声で訴えかけてきた。
「追い出すなんて、人でなしのすることよ」
私は黙り込む夫の健一の顔を見つめ、そして愛情込めて育てた息子の大輔の方を向いた。「二人はどう思うの?」
黙したままの健一は厳しい表情で、私の手を掴んだ。
「産後のあの件を、いつまでも根に持つつもりか。母さんがこんな状態なのに」
大輔まで私を責め立てた。「おばあちゃんがもう危ないのに、最期くらい看取るのは当たり前じゃない」
私は二人を冷ややかな目で見つめ、薄く笑った。「そう、世話をしたいならご自由になさってちょうだい」
仕事から帰宅して玄関を開けた瞬間、目に飛び込んできたのは、ソファで脚を組んでひまわりの種をポリポリ食べている森田美代子の姿だった。あの女は私に向かってにやりと笑いかけてきた。
「お帰りなさい、優子さん」
私の表情が固まった。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み3話
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