
妻の減点ノート
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『妻の減点ノート』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約362字
離婚の日、荷物を整理している時に、妻の家計ノートを見つけた。
その中には、私たちが一緒に歩んできた日々の出費の記録だけでなく、
妻が私のために作った採点表も挟まれていた。
交際初日から始まり、私ですら忘れてしまった些細な出来事の一つ一つを、
妻は赤いペンで細かく書き留め、10点、20点と加点していた。
だが、記録が進むにつれ、減点項目がどんどん増えていくのが見て取れた。
そして最後に、妻は黒いペンでこう書いていた。
「彼はもう、私を愛していた高瀬鶴也ではない-100点」
最初にその日記帳に加減されている数字を見たとき、それは伊織が昔、家計を記録していた帳簿だと思った。
私たちが付き合い始めた頃はとても貧しく、できるだけ出費を抑えるようにしていた。伊織は毎日の収支をノートに書き留めており、支出は黒いペン、収入は赤いペンで記録していた。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み3話
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