
妹を救った私は、炎の中に置き去りにされた
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『妹を救った私は、炎の中に置き去りにされた』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約455字
幼い頃から、私・江原美緒(えはら みお)は火が怖かった。
母・江原裕子(えはら ゆうこ)は家中の火を使うものをすべて電化製品に替え、誕生日のロウソクさえ私の目に触れさせなかった。
しかし、妹・江原佐緒里(えはら さおり)が生まれてから、彼女は家族の新しい宝物になった。
大晦日の夜、妹はこっそり私の部屋に入り込み、キャンドルランタンで遊び始めた。
火の粉がテーブルクロスに燃え移った。
炎は布を伝って瞬く間に広がり、部屋中がもうもうと煙に包まれた。
物音を聞いた私は、恐怖を必死に押し殺して妹を助けに飛び込んだ。けれど、濃い煙を吸い込んで意識を失い、その場に倒れてしまった。
それでも私は、妹を半ば引きずり、半ば抱きかかえながら、必死に外へ這っていった。
そして、私たちがもう少しで部屋の外へ出られるという、その時だった。
両親が駆けつけてきた。
2人の目に入ったのは、妹の上に覆いかぶさるように倒れている私と火傷を負った妹の顔だった。
そして、私の手にはまだライターが握られていた。
「この人でなし!妹を焼き殺すつもりだったのか!」
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み3話
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