半分こする愛なんていらない
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『半分こする愛なんていらない』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約440字
私の名前は周防澪(すおう みお)。
台風で街中が冠水したあの日。
夫の周防拓海(すおう たくみ)は車を出し、被害の大きい地区へ幼馴染の白鳥結月(しらとり ゆづき)を迎えに行き、そのまま彼女を家に連れ帰った。
その一方で、妻である私には「水浸しの道を歩いて地下鉄で帰れ」とメッセージを送ってきたのだ。
地下鉄の駅で、ずぶ濡れになった私を見た同僚は複雑な表情を浮かべた。
「澪さん……旦那さん、本当にあなたのこと大切にしてるの?」
私はスカートの裾を絞りながら、無理に笑って見せた。
「彼女の家、土地が低くて浸水しやすいから。それにわざわざ遠回りして私を迎えに来るのも大変だし」
潤んだ瞳に小さな唇、結月は誰もが思わず手を差し伸べたくなるような、儚げな雰囲気を纏う女性だ。
かつて拓海と結婚した時、共通の友人たちに冷やかされたことがあった。
もし結月が海外へ行っていなかったら、拓海と結婚したのは間違いなく結月だっただろう、と。
それを聞いた拓海は、私への愛を示そうとでもしたのか、ひとつのルールを設けた。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み3話
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