
救い
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『救い』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約566字
私の視力が回復したその瞬間、私は目の前で彼氏が死ぬのを見てしまった。
私はただ、翼々と目を閉じて盲目を装いながら、その殺人犯と同じ部屋で過ごさなければならなかった。
そして、救助がようやく来た時、私を待っていたのは、兄が私の手首に冷たい手錠をはめる瞬間だった。
「大野みゆき、芝居はもうやめろ」
一ヶ月前、私は頭部に重傷を負い、視力を失うことになった。
彼氏は毎日私の生活を世話してくれた。
今日、目がひどく痛んだ後、なんと光を感じるようになって、かすかに物の輪郭が見えるようになった。
喜び勇んでベッドから起き上がり、彼氏にこの良い知らせを伝えようとした瞬間、ドアを開けたら、私は呆然とした。
彼氏は血だまりの中に横たわり、隣の殺人犯はマスクをつけながら、私をじっと見つめていた。
そのまだ血を滴らせている刃先が、まっすぐに私を指していた。
危険はすぐそこまで迫っていた。
私の脳は急速に働き、余計な動きは一切できなかった。
この瞬間、もし私が叫んだら、待っているのは確実に死だ。
そこで私はすぐに思考を整理すると、堂々と歩みを進め、手を壁に添えながら少しずつ前に進んでいった。そして、ぶつぶつと文句を言っていた。「浩さん、ご飯まだ?お腹すいたよ。目が見えなくなってから、お腹がすくのが早いのよ」
もちろん血だまりの中に横たわる彼氏は私の言葉には反応しない。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
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