和紙文庫

日本語・韓国語・繁体字の小説を、文庫本のように少しずつ試し読み

≡

別れの日に、花は咲いていた

言語日本語
試し読み第1〜3話(当サイト)
掲載日
読み方横書き・縦書きを切り替え可

『別れの日に、花は咲いていた』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。

第1話から読む公式アプリで続きを読む

冒頭試し読み第1話より・約568字

六度目の体外受精、これが最後のチャンスだった。医者からは「もうこれ以上は体がもたない」と言われていた。

胸がいっぱいで、この嬉しい知らせを彼に伝えようとした。

だが結婚記念日の一週間前、匿名で送られてきた一枚の写真を受け取った。

写真には、彼が別の女の妊娠した腹に口づけをする姿が写っていた。

その女は、彼が幼い頃から共に育った幼なじみ。彼の家族も見守ってきた存在で、優しくて従順で、ご両親が理想の嫁だと褒めていた女。

一番滑稽なのは、彼の家族全員がその子どものことを知っていて、ただ私だけが何も知らされず笑いものにされていたという事実だった。

血を吐くように必死に支えてきたこの結婚は、結局彼らが仕組んだ優しいふりをした欺瞞に過ぎなかった。

もういい。

クラウドなんて、私はいらない。

私の子だけは、嘘にまみれた世界で産んでやるわけにはいかない。

別れを決め、八周年記念の日の航空券を予約した。

その日、彼は私をバラの海に連れて行ってくれるはずだった。

それは結婚前に彼が私に約束したことだった。私だけのために、バラの海をプレゼントすると。

けれど待っていたのは、薔薇園の前で妊娠した幼なじみと抱き合い、甘い口づけを交わす彼の姿だった。

私は背を向け、その場を去った。

すると彼は、狂ったように私を探し回った。

「行かないで、頼むよ!俺が悪かった。だから行かないで」

※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む

目次試し読み3話

□の付いた第1〜3話はこのサイトで読めます。鍵の付いた第4話からは公式アプリでの配信です。章をタップすると、アプリでの続きの読み方をご案内します。

  1. 第1話試し読み
  2. 第2話試し読み
  3. 第3話試し読み
  4. 第4話アプリで読む
  5. 第5話アプリで読む
  6. 第6話アプリで読む
  7. 第7話アプリで読む
  8. 第8話アプリで読む
  9. 第9話アプリで読む
  10. 第10話アプリで読む
  11. 第11話アプリで読む
  12. 第12話アプリで読む
  13. 第13話アプリで読む
  14. 第14話アプリで読む
  15. 第15話アプリで読む
  16. 第16話から先は公式アプリで読めます。章の一覧もアプリ内でご確認ください。

関連作品

よくある質問

『別れの日に、花は咲いていた』は何話まで試し読みできますか?
当サイトでは第1話から第3話まで、全3話を試し読みできます。横書き・縦書きを切り替えて読めます。
第4話以降はどこで読めますか?
第4話からは公式アプリでお読みください。アプリをインストールしてアプリ用コード「R81803」を入力すると、この作品がそのまま開きます。
『別れの日に、花は咲いていた』は日本語ですか?
はい。当サイトに掲載している作品情報と試し読みの3話は日本語版です。
試し読みは縦書きでも読めますか?
はい。章ページ右上の「設定」から縦書き・横書きを切り替えられます。文字サイズ、行間、明朝・ゴシック、背景の色(和紙・夜・目にやさしい)も選べ、設定はこの端末に保存されます。

当サイトに掲載しているのは、試し読みの章と作品情報だけです。作品の全文は公式アプリでお楽しみください。