和紙文庫

日本語・韓国語・繁体字の小説を、文庫本のように少しずつ試し読み

≡

出会わぬままいられたなら

言語日本語
試し読み第1〜3話(当サイト)
掲載日
読み方横書き・縦書きを切り替え可

『出会わぬままいられたなら』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。

第1話から読む公式アプリで続きを読む

冒頭試し読み第1話より・約493字

藤沢家の長男の妻――藤沢沙織(ふじさわ さおり)がまた調子を崩したとき、私はまた離婚になるのだとわかった。

そっと目を閉じて心の中でつぶやく――「これで九回目」

藤沢和幸(ふじさわ かずゆき)はこめかみを押さえ、申し訳なさそうに言う。

「由依、兄があまりにも突然亡くなって、沙織とお腹の子を残したままだ。俺が放っておけるわけがないんだ。

でも安心してくれ。子どもが生まれたら、すぐにまた籍を入れよう。今度こそ、二度と離れたりしないから」

私はただ黙っている。

だって、このセリフはもう八回も耳にしたんだから。

最初の離婚は、和幸の兄が急に亡くなり、沙織が取り乱したのがきっかけだった。

当時、彼女は妊娠していて、和幸は彼女を落ち着かせるため、いったん私と離婚し、後でまた夫婦に戻ろうと言い出したのだった。

それから九か月の間に、私たちは八度も結婚と離婚を繰り返した。

周りからは「八度離縁の名家」なんて揶揄され、自分でもさすがに馬鹿げてると思う。

離婚届の受理証明書を受け取ったとき、隣の職員がそっと尋ねてくる。

「次はいつ頃、ご再婚の手続きにいらっしゃいますか?」

私は淡々と答える。

「もう次なんてありません」

※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む

目次試し読み3話

□の付いた第1〜3話はこのサイトで読めます。鍵の付いた第4話からは公式アプリでの配信です。章をタップすると、アプリでの続きの読み方をご案内します。

  1. 第1話試し読み
  2. 第2話試し読み
  3. 第3話試し読み
  4. 第4話アプリで読む
  5. 第5話アプリで読む
  6. 第6話アプリで読む
  7. 第7話アプリで読む
  8. 第8話アプリで読む
  9. 第9話アプリで読む
  10. 第10話アプリで読む
  11. 第11話アプリで読む
  12. 第12話アプリで読む
  13. 第13話アプリで読む
  14. 第14話アプリで読む
  15. 第15話アプリで読む
  16. 第16話から先は公式アプリで読めます。章の一覧もアプリ内でご確認ください。

関連作品

よくある質問

『出会わぬままいられたなら』は何話まで試し読みできますか?
当サイトでは第1話から第3話まで、全3話を試し読みできます。横書き・縦書きを切り替えて読めます。
第4話以降はどこで読めますか?
第4話からは公式アプリでお読みください。アプリをインストールしてアプリ用コード「R87043」を入力すると、この作品がそのまま開きます。
『出会わぬままいられたなら』は日本語ですか?
はい。当サイトに掲載している作品情報と試し読みの3話は日本語版です。
試し読みは縦書きでも読めますか?
はい。章ページ右上の「設定」から縦書き・横書きを切り替えられます。文字サイズ、行間、明朝・ゴシック、背景の色(和紙・夜・目にやさしい)も選べ、設定はこの端末に保存されます。

当サイトに掲載しているのは、試し読みの章と作品情報だけです。作品の全文は公式アプリでお楽しみください。