
光を恐れず、影に怯まず
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『光を恐れず、影に怯まず』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約488字
卒業アルバムの集合写真を撮る日。
私、白石澪菜(しらいし みおな)は、彼氏である橘秀平(たちばな しゅうへい)の指にそっと自分の指を絡めようとした。
すると彼は私を軽く突き放し、冷たく言った。「お前は一番後ろに立ってろ。
一番かわいい子が真ん中にいたほうが写真映えするだろ。お前がそこにいたら邪魔になる。円香、代わりに来い」
顔から血の気が引いた私に、親友の相沢円香(あいざわ まどか)は笑いながら言った。
「澪菜、秀平も澪菜のためを思って言ってるんだよ。
澪菜は気が弱いから、真ん中に立っても落ち着かないでしょ。一番後ろのほうが澪菜らしいよ」
クラスメイトたちはそれぞれ位置を決め終え、カメラマンは待ちきれない様子で撮影を急かしていた。
私は何も言わず、一番後ろへ下がった。
譲ることに慣れすぎて、悔しささえも声にならなかった。
撮影が終わると、クラスの代表がグループチャットに写真を送ってきた。
写真の中の私は、前に立つ背の高い男子生徒に隠れ、顔すら写っていなかった。
円香はさっきまで私が立っていた場所で秀平と指を絡め合っている。
秀平はわずかに顔を傾け、優しいまなざしで円香だけを見つめている。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
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