
七日間の偽り、永遠の自由
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『七日間の偽り、永遠の自由』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約476字
私――河野咲(こうの さき)。
夫の有馬隼也(ありま しゅんや)は、私が嫉妬する姿を見るのが大好きだ。
親友が自分に近づくのを私が気にすればするほど、それだけ自分を愛している証拠だと言う。
だから毎年、結婚記念日になると、隼也は幼なじみの小林夏美(こばやし なつみ)に私の代わりをさせ、数日間だけ「有馬家の奥さん」を演じさせる。
そのうえ友人たちと賭けまでして、私が何日まで耐えられるかを楽しんでいる。
1周年のときは、夏美が私のパジャマを着て、隼也の腕の中に寄り添った写真を撮った。
私は腹を立てて服を取り返すけれど、隼也はそんな私にキスをして、やっぱり俺なしじゃいられないな、と笑った。
2周年のときは、隼也が主寝室を夏美に譲り、私には客室で寝ろと言った。
私は部屋の前で目を赤くした。するとようやく隼也がドアを開けて、「一晩だけ泊めるだけだ」と言った。
去年は、隼也が夏美を連れて実家の食事会に行き、私の席に彼女を座らせた。そのうえ両親が彼女を「お嫁さん」と呼ぶのも、止めようとしなかった。
私がその場を離れようと振り返ったところで、ようやく隼也が私の腕をつかんだ。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
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