
もうお姉ちゃんの身代わりになりたくない
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『もうお姉ちゃんの身代わりになりたくない』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約417字
物心ついた頃から、私はずっと、亡くなった姉の身代わりだった。
小学校の入学を控えたある日、両親がランドセルを買いに連れていってくれた。
母は笑顔で私に尋ねた。
「青と赤、どっちがいい?」
私は青を選んだ。
その瞬間、母の顔から笑みが消えた。
母は私の肩を強くつかみ、取り乱したように叫んだ。
「どうして赤を選ばないの!?佳子(よしこ)だったら絶対に赤を選ぶのに!」
母がまたおかしくなったのを見た父は、いきなり私の頬を平手打ちした。
鼻から流れた血も、赤かった。
それ以来、何かを選ぶときはいつも、姉が好きだった赤を選ぶようになった。
ある日、学校で友達と遊んでいるうちに、長い髪に粘土が絡みついてしまった。
先生が仕方なく髪を切ってくれたのだが、迎えに来た母はそれを見るなり取り乱した。
「佳子は長い髪だった!あんたなんか私の娘じゃない!」
母は私を自転車から突き落とし、そのまま置き去りにした。
泣きながら必死に追いかけ、30分かけてようやく家にたどり着いた。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み3話
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