
あなたを待つことがあった
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『あなたを待つことがあった』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約385字
私は3ヶ月も前から準備を重たあげく、彼の実家の前で1時間も待ち続けるのを余儀なくされた。
ようやく中へ通されたかと思えば、彼の母親が高級な着物をまとった女性の手を引いて現れた。
そして、満面の笑みで参列者全員に向かって告げた。
「紹介するわね。こちらは柊柚葉(ひいらぎ ゆずは)さん。蒼真の婚約者です。結婚式は秋に決まりました」
私は蒼真を見た。
彼はうつむいたまま、一言も否定しなかった。
宴席の間中、蒼真と柚葉は親族たちからの祝福を一身に浴びていた。
一方で私は、使用人に勝手口から通され、広間の隅のテーブルに追いやられた。そこには私の分の箸や取り皿すら用意されていなかった。
宴もたけなわの頃、蒼真からLINEが届いた。
【待っててくれ。俺がちゃんとするから】
私は一言だけ返信した。
【おめでとう】
初夏の親族の集まりで、堂島蒼真(どうじま そうま)は私を正式に家族に紹介すると言った。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み3話
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