
終わらない夜の果てに
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『終わらない夜の果てに』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約538字
酒井瞳(さかい ひとみ)は、業界では有名な小悪魔だった。彼女の少し上がった赤い唇に、その色っぽい目元はいつも男を誘っているようだった。
三浦英樹(みうら ひでき)は名家の跡取りの中でも特に優秀で、近寄りがたい雰囲気をまとう、禁欲的な男だった。
そんな正反対の二人が、誰にも知られず情を交わしている。深夜のマイバッハの後部座席で体を重ね、チャリティーパーティーの化粧室で激しく求め合う。そして、プライベートワイナリーの大きな窓の前では、英樹に強く腰を引き寄せられ、キスを交わしていたのだった。
今回も情事が終わったあと、バスルームからシャワーの音を聞きながら、瞳はヘッドボードにもたれながら、父の酒井翔平(さかい しょうへい)に電話をかけた。
「盛沢市の、あのもう先が長くないっていう御曹司のもとへ嫁ぐ件、受けてもいいわ。でも、一つ条件があるの……」
すると電話の向こうから、翔平の隠しきれない喜びの声が聞こえてきた。「言ってみなさい!嫁いでくれるなら、どんな条件だって呑むぞ!」
「詳しいことは、家に帰ってから話す」そう言って彼女の声は優しいのに、瞳の奥は凍えるように冷たかった。
そして瞳は電話を切り、服を着ようと体を起こした。その時、ふと、英樹がそばに置いたノートパソコンが目に入った。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み3話
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