
私の死に、両親は遅すぎた後悔を
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『私の死に、両親は遅すぎた後悔を』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約510字
五歳のとき、交通事故に遭い、姉の早田綾音(そだ あやね)は私を助けるために両脚を失った。
あの日から、両親が私に一番よく言う言葉は、いつも同じだった。
「お姉ちゃんの人生は、あなたのせいでめちゃくちゃになったのよ」
私は名門大学に合格する。すると綾音は部屋に閉じこもり、一晩中泣き続ける。
母は目を真っ赤にして、私の合格通知書をビリビリに破り捨てる。
「お姉ちゃんが歩けるようになってから、もう一度受験しなさい」
それから私は、毎日16時間も配達の仕事をする。稼いだお金は、一円残らず綾音のリハビリ費用のために貯める。
お腹が痛くて腰を伸ばせないほど苦しんでも、両親は私を責める。綾音がサプリメントを食べてるのが羨ましくて、仮病を使ってるんだろうって。
私はこっそり病院へ行く。診断書には、こう書かれている。
――重度の貧血、骨盤内炎症、胃潰瘍。
薬をもらうには五千円以上かかる。けれど、私にはそんなお金を出せない。
私は思う。まずは綾音のために膝サポーターを買えるだけのお金を貯めよう。自分の薬は、そのあとでいい。
けれど、大雨が降ったあの日、配達に遅れるのが怖くて、私は赤信号を無視して交差点へ飛び込む。そして、ダンプカーに撥ね飛ばされる。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み3話
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