
猛毒の愛、地獄へ堕ちた父子
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『猛毒の愛、地獄へ堕ちた父子』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約537字
また冬がやってきた。夫の高橋朔陽(たかはし さくや)と息子の高橋晴也(たかはし せいや)は、毎年冬になると決まって私、長谷川瀬奈(はせがわ せな)に対してアレルギーを起こす。全身にひどい湿疹が出るのだが、どうしてもアレルギー源が特定できない。
それを理由に、二人は私と距離を置き、別の家へと移り住んでいった。
私が転んで頭から血を流しても、二人が戻ってくることはなかった。それどころか、交通事故で入院した時でさえ、結局は私一人が孤独に耐え忍ぶだけだった。
私たちは、誰よりも遠い家族になり果てた。私が彼らを死に追いやるかもしれないからだ。
私は凍てつく冬の中、独り静かに待ちわびていた。暖かな春が、幸せな家族を返してくれることを。
だが、思いがけず二人の会話を耳にしてしまった。
「パパ、毎年冬しか千愛ママに会えないの?アレルギーの期間、もっと長くならないかな?」
千愛ママ?朔陽の幼馴染である伊藤千愛(いとう ちあ)のことか?
朔陽は晴也の髪をくしゃっと撫でた。
「抗アレルギー薬の飲み過ぎは良くないよ。千愛ママも心配するからね。時間がある時に、パパが連れてきてあげるから」
晴也は手を叩いて喜んだ。
「やったー!僕、冬のマンゴーキャンディーが一番好き。それを食べれば千愛ママに会えるもんね!」
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
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